院長の独り言:その6


 ブラックジャックという漫画がありますね。

手塚治虫さんの代表作の一つですが、私の大好きな漫画の一つであり、全巻揃えてもっています。

その中の作品の一つに「目の記憶」を扱った漫画があります。

角膜移植がそのテーマになっているのですが、御存じでしょうか?ある人が角膜の病気で視力を失っていて、角膜移植術を受けてまた見えるようになったのですが、その角膜の提供者は実は殺された被害者だったのです。

それで殺される瞬間(寸前)に犯人の顔が角膜に焼き付けられて、角膜移植を受けたその人にも犯人の顔が見えるというあらすじだったと記憶しています。でも犯人の顔の像が焼き付けられるとしたら、角膜ではなく、網膜の方じゃないかと眼科の専門医である私は思ってしまうのですが・・・。

まあでもあの偉大で、阪大の大先輩でもある手塚治虫先生に異議を申し立てるのもどうかと思い、漫画の世界でもあるので、このままでよいと思っています。


 ブラックジャックについては、他にも興味深い話があるのですが、それはまたの機会に述べるとしましょう。


                                                  2019(令和元)年7月26日記す