現在、ソフトコンタクトレンズが多く使われていますが、その中に『カラーコンタクトレンズ』といいまして、レンズの周辺部に虹彩模様に似せた色素がプリントされた特殊なレンズがあります。黒目が大きく見えたり、虹彩の色調を茶色や灰色、ブルーなどに変えることができ、おしゃれアイテムの一つとして若い女性を中心に使用者が増えています。

ただ、気を付けないといけないのは、この色素プリントがレンズの表面やひどいものではレンズ内側に印刷されており、レンズを装用しているうちに上眼瞼結膜や角膜との間でこすられて色素が取れ、眼に障害を起こしたりするケースがあります。メーカー品では、色素の層がレンズ素材の中にサンドイッチ状に内包されておりレンズ表面には出てこないので安心して使用できます。やはりメーカー品を選ぶ必要があるということでしょう。

あとこれらの色素は金属酸化物系着色剤ですので、金属アレルギーのある方は、装用できないという点に注意が必要です。

また、金属を含んでいますので、MRI検査を受ける際には、レンズを外していただかないといけません。理由は皆さんご存知のようにMRI検査は、強力な磁場の中での検査となりますので、時計や眼鏡、ネックレスなど金属性のものはすごい勢いで飛んで行ってしまうからです。

以上のことはカラーコンタクトの添付文書にハッキリと記載されています。

僕も、ここうめだクリニックの院長に就任するまでは、知りませんでした。今までは、あまりカラーコンタクトを装用している患者さんを診察する機会がなかったからかもしれません。

以上のことは、案外知られていないことなのかもしれないので、このブログで取り上げることにしました。

                                               2019/12/9